42年間の経験では震災を語れない Twitterでありのままを紡ぐ詩人の想い via ダイヤモンドオンライン

(抜粋)

和合 きっかけは2012年2月の朝日新聞の記事です。ベン・シャーンの絵が福島だけ貸し出し禁止になったこと が書かれていました。僕は、前年の12月、葉山でベン・シャーンの絵を見て詩を書くというワークショップを開催しています。僕はベン・シャーンの絵の雰囲 気が福島の人にとってものすごく重要だと思うんですよ。彼の絵はウソをつかない風刺の雰囲気を持っています。そのなかでも、戦場で瓦礫になった街で遊んで いる子どもの絵はそうです。ベン・シャーンが書いたものを福島の人に見せるべきだと思いました。

開沼 なるほど。

和合 開沼さんも同じかもしれないけど、「詩の礫」でありのままに書いていくことについて、僕自身も悩んだんですよ。でも、みんなが「そのまま書いてくれてありがとう」と言ってくれました。その都度、励まされてきたんです。

だからこそ、ありのままに書かれているベン・シャーンの絵を福島の人に見せることは重要だと思いました。そうしたら、アメリカの美術館が福島だと いう理由だけで貸し出し拒否。それを見てものすごく腹が立ちましたね。朝、それを見た瞬間に、久しぶりにTwitterに怒りの詩を書いたんです。

開沼 『詩の礫 起承転転』にも詳細な記述がありますね。非常に印象的でした。

和合 「ベン・シャーンよ、あなたは、何を想う。あなたの手がけた絵が、福島に届けられないのだ。私は悔しい。 ベン・シャーンよ。あなたは、何を想う。私は、悔しい。」から始まります。朝からずっとtweetしたんです。そしたら、すごい数のRetweetがき て。それまで「詩の礫」を続けようか迷っていましたが、本気で怒りがやってきたら何も考えずにやっちゃうんだなって自分で気がつきました。そこからまた始 めるきっかけをもらったという感じですね。

全文は42年間の経験では震災を語れない Twitterでありのままを紡ぐ詩人の想い

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