東日本大震災から2年が経った3月11日は、各局とも地震発生時刻の午後2時46分をまたいで特別番組を放送した。考えさせられたのは、NHKが「明日へ 支えあおう」で伝えた、原発に近い福島県立原町高校放送部の2年間の記録だ。
部員の女子生徒は、事故前も今も福島第一原発で働く自分の父親にカメラを向ける。「私の家は原発の恩恵も受けてたし、避難とか嫌だなと思うけど、結局は今も(原発のおかげで)生活できてる。本当のことをみんなに知ってほしい」からだ。
取材に来た娘とその仲間に対し、お父さんは原発での仕事を「普通に会社勤めをしているのと同じだ」と話す。男子部員がその「普通」という言葉に反応す る。事故のあった原発で働くことは「特殊なはずだ」と。「特殊と思ったら作業をする人はいなくなる。ごく普通。仕事も生活も普通」とお父さんは譲らない。
男子部員は自分の家族のことに思い当たる。生活の糧である肉牛の売値が低迷しても、親が自分には何も言わず黙々と働いているのは、子どもに「普通の生活」を送らせたいと考えているからではないか――。
続きは (記者レビュー)原発の仕事は「普通」か (無料登録が必要です)
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とても考えさせられる記事ですね。掲載ありがとうございます。「普通」を守りたい気持ちは、とくに「普通』でない事態の時には、ことさら強く働くのかもしれません。難しいのは、反原発運動が「普通」を乱すものとして、捉えられてしまう、ということ。(これは開沼氏などの意見に通じるかもしれません)。余談ですが、学校の卒業式で、「日の丸・君が代」での起立を断った先生達が「迷惑」(「普通」を乱すもの)として、捉えられたことを思い出しました。