批評家の東浩紀氏は3月9日、同氏を発起人としたプロジェクト「福島第一原発観光地化計画」について、これまでの検討内容と今後の活動予定を明らかにした。
「福島第一原発観光地化計画」では、東日本大震災による原発事故から25年後の2036年をめどに、(1)福島第一原子力発電所の事故跡地の観光 地化、(2)その観光拠点となるビジターセンターの建設を提案する。原発跡地は、更地にするのではなく水素爆発直後の建屋の状態を復元して、観光客が見学 できる施設とする。そして、跡地を見学するバスツアーの発着所に加え、原発事故を伝える博物館、ショッピングモール、宿泊施設などで構成するビジターセン ターを建設するという構想だ。
プロジェクトは、東氏を中心とした実行委員会が中心となり進めている。2012年9月に活動を開始した。コアメンバーは、東浩紀氏(批評家・作家)、津田 大介氏(メディアアクティビスト)、清水亮氏(ユビキタスエンターテインメント代表取締役)、開沼博氏(社会学者)、藤村龍至氏(建築家・東洋大学理工学 部建築学科専任講師)、速水健朗(フリーランス編集者・ライター)、梅沢和木氏(現代美術家)、井出明氏(観光学者)の8人だ。
(略)
加えて、地元住民の消費の場であり娯楽の場でもあるショッピングモールと対になる形で、震災がれきのモニュメントや原発事故を伝える博物館ををつくるこ とによって「消費の場を支えるものとして原発の悲惨な事故があった、という構造をつくりたい」(東氏)という考えもあるという。事業面では、モールの収益 を博物館の運用に充てるというモデルを想定している。
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とても違和感があります。放射能の影響もさることながら、「消費の場を支えるものとして原発の悲惨な事故があった、という構造をつくりたい」とのところです。「地元住民の消費の場であり娯楽の場でもあるショッピングモールと対になる形」で、「事業面では、モールの収益 を博物館の運用に充てるというモデルを想定」とのことですが、消費と原発立地がかけ離れているというのも、原発問題の一つではないでしょうか?つまり、地元の消費ではなく、都市での消費が原発を余儀なくさせたわけです。そして、こうした博物館は、地元民以外の都市からの観光客を想定しているならば、また都市の消費の対象となりつつ、原発博物館を運営するということになり、同じような構造を作ることになるのでは?まさか、そのアイロニーが狙いなわけではないですよね。
さらに、消費=娯楽という構想自体を根底から考え直す必要も福島原発災害はわたしたちに突き付けているはず。地元を「支える」ためにこうしたことしか思い当たらない貧しさ。
このひとたちは一対なにを学んだのだろう。ひたすら唖然とします。