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償う/福島との縁は運命、自分しかできぬ仕事/東京電力福島復興本社代表・石崎芳行さん=福島県広野町 via 河北新報社

おわびに出向いた福島県の避難所で言われた。
「お前は世界最大の犯罪企業の手先だ」
福島第1原発事故からさほど日がたっていなかった。「本当に申し訳ありません」。ほかに言葉が見つからなかった。
東京電力は国内最大の公益事業者から、史上最大級の公害事業者に落ちた。「世の中に役立っている仕事だ」という誇りは粉々に打ち砕かれた。

(中略)

定年退職したら町に住む心積もりだった。キャンセルし、東京の本店の事故対策本部に詰めた。
12年11月、東電がJヴィレッジ(福島県楢葉町、広野町)に新設する福島復興本社の初代の代表に決まった。発表の約1週間前、社長から「代表になってもらう」と告げられた。
「予想外で驚いた。同時にものすごい責任の重さを感じた。福島との縁は運命、自分しかできない仕事かもしれないと思った」
復興本社は4日に始動した。広野町の東電広野火力発電所の単身寮に住む。初日も約30分歩いて出社した。
母は会津若松市の出身だ。第2原発勤務の最後の年、数十年ぶりに里帰りに連れて行った。
会津女のしつけは厳しい。一度言い出したら譲らない。「受けた恩を忘れてはいけない。必ずお返しなさい」。母の口癖だった。
「その言葉をかみしめている。福島の皆さんに恩返ししないと死んでも死にきれないと思っている。本当に」
信じてもらえるどうかは復興をどれだけ進められるかに懸かっている。
福島県民がじっと見ている。

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