現代医学で解明できない内部被ばくによる健康被害。なぜ「影響がない」としてしまうか? via マガジン9

■広がる不安の声に、どう応えるか

鈴木 ともかく、一番問題なのは、内部被ばくの影響については現代の科学では解明ができていないにもかかわらず、影響が「ない」とされていることだと思います。

おしどりマコ チェルノブイリでだってあれだけ健康被害が出ているのに、「因果関係が証明できていない」で終わってしまっていますからね。

鈴木 グリーンピースでもチェルノブイリの健康被害について調査してまとめたことがあるのですが、そこにもウクライナの被災した子どものうち、8割が何らかの 疾病を持っていて、「健康」な子どもは約2割しかいないというデータがあります。原子力安全委員会などは「100msv以下の被ばく量であれば健康に影響 はない」というけれど、この「8割」の子どもたちみんなが100msv以上を浴びたわけでは当然ないですから、やっぱり内部被ばくが大きな原因だと考えら れますよね。影響が出るかどうか「わからない」のであれば、「ない」のではなくて「わからない」と言ってもらわないといけない。

おしどりマコ 浴びた線量が低くても、健康被害が出る人はいるはず。それはもう、本人の特性によりますよね。健康被害といっても、がん の発症だけではなくて免疫力の低下とかいろんな形があるし…今年はインフルエンザの流行が始まるのも早いと言われているし、福島に行っても、風邪をひいて る人がすごく多いと感じました。免疫力が低下してるのかな、と不安になります。

鈴木 そう、福島に行くといろんな不安の声がありますよね。子どもが鼻血を出したとか下痢が続いてるとか。「被ばくと関係あるんでしょうか」とお医者さんに行っても頭ごなしに「関係ない」と言われるだけだし、周囲の人に相談しても「あなた神経質ね」と言われるだけだし…と。

続きは現代医学で解明できない内部被ばくによる健康被害。なぜ「影響がない」としてしまうか?

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