【肥田美佐子のNYリポート】米原発専門家に聞く「文科省の学校土壌処理は汚染拡大招く時代錯誤」via The Wall Street Jounral日本版

「今、いちばん気がかりなのは、福島県内の学校で行われている土壌処理の方法だ。放射性物質の広がりが助長され、コントロールできなくなる恐れがある」

大震災以来、東京電力福島第1原発の問題解決に向けて奔走する、ある日本の専門家は、放射性物質を含んだ土壌をめぐる当局の方針について、そう憂慮する。

日本ではほとんど報じられていないが、現地からの情報や英メディアによると、5月後半以降、県内被災地などの学校の校庭では、放射性物質を含有した表層 土壌を掘り起こし、遮水シートでくるんで、地面に掘った穴に埋める作業が進められているという。「可及的速やかに、かつ簡便に空間線量を低下させるため に、剥離をはじめとする、放射性物質を含む土壌を地表から遠ざける方法が現実的」(日本原子力研究開発機構5月11日付報告書)との認識に基づき、文科省 が主導している模様だ。

もちろん、子どもたちの安全と健康を守るための一時的措置ではある。だが、表層土を地中の空洞(トレンチ)に保管する方法にせよ、表層土と放射性物質を 含まない下層土を入れ替える上下置換法にせよ、この2つを組み合わせた方法にせよ、放射性物質が混じった土を地中深く埋めることで汚染が拡大し、収拾がつ かない事態になりかねないと、米国人専門家も大きな懸念を示す。

続きは【肥田美佐子のNYリポート】米原発専門家に聞く「文科省の学校土壌処理は汚染拡大招く時代錯誤」

This entry was posted in *日本語 and tagged , , , . Bookmark the permalink.

Leave a Reply