インドネシアの地熱発電ビジネスに投資集まる via 日経ビジネスonline

Stuart Biggs(Bloomberg News記者)
米国時間2011年7月7日更新「 Harnessing the Heat of Indonesia’s Volcanoes 」

1883年、インドネシアの火山島クラカタウで大噴火が起こり、約4万人が犠牲になった。約1万8000の島々からなるインドネシアには400以上も活火山がある。インドネシアの人々は何世紀にもわたって、噴火の危険におびえながら生活してきた。

米石油大手シェブロン(CVX) は現在、この火山国インドネシアのジャワ島で、活火山のエネルギーを利用する地熱発電プロジェクトを推進している。同社は熱帯雨林地帯の84カ所に深さ2 マイル(約3.2キロメートル)の穴を掘り、原油や天然ガスではなく、蒸気を掘り出している。温度約320度に達する蒸気でタービンを1日中回し、人口 960万人の首都ジャカルタに電力を供給する。

この分野でシェブロンと競合する企業も出てきた。米ゼネラル・エレクトリック(GE) やインドのタタ・グループなどの企業がインドネシアで地熱発電事業に参入している。最終的な投資総額は300億ドル(約2兆4000億円)を上回る可能性 がある。インドネシアのスシロ・バンバン・ユドヨノ大統領が2月、再生可能エネルギー事業に対する助成金を拡充すると約束したのを受け、こうした企業が積 極的な投資に乗り出した。環境問題の第一人者であるアル・ゴア元米副大統領は、インドネシアが世界の「地熱発電超大国」に躍り出る可能性があると見てい る。

インドネシアは石油などの化石燃料に代わる代替エネルギー開発を推進している。地熱発電はその中核となる新エネルギーだ。インドネシアは、従来は石油の 純輸出国だったが、今後は純輸入国にならざるを得ない状況だ。国土の中心であるジャワ島では停電が頻発している。国際エネルギー機関(IEA)によれば、 電力供給を受けられずにいるインドネシア国民は総人口2億4500万人の35%に上る。

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◇ 英語記事:

Harnessing the Heat of Indonesia’s Volcanoes via Bloomberg Businessweek


 

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