シリア核疑惑:安保理付託へ決議案 欧米、IAEAに via 毎日jp

【ウィーン樋口直樹】6日から始まる国際原子力機関(IAEA、本部ウィーン)の定例理事会で、欧米がシリア核問題の国連安保理付託に向け決議案を提出することが31日、毎日新聞が入手した決議草案で明らかになった。シリアが極秘裏に原子炉を建設していた疑いが濃厚と断じた、天野之弥事務局長報告を受けたものだ。

草案は、シリアの行為がIAEAとの保障措置(査察)協定の「不順守」に当たると言明。「国連安保理の権限に相応する疑問に達した」と結論付けた。西側外交筋は「安保理付託に向け決議案を準備中だ」と語った。

天野氏は先の報告で、07年にイスラエル軍に空爆されたシリア東部デリゾールの施設について「原子炉だった可能性が非常に高い」と指摘していた。

IAEA理事会は35カ国で構成し、決議案の採択には過半数の賛成が必要。06年にはイラン核問題を安保理へ付託する決議を採択。対イラン制裁に発展した経緯がある。

シリア核疑惑:安保理付託へ決議案 欧米、IAEAに

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