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『<参考資料>福島原発事故:「最悪の事態を避けるため全力をあげる時」小出裕章インタビュー』

 「福島原発事故」は最悪どんな事態になるのか。どんな事態が最悪のシナリオなのか、広島原爆についていささかなりとも知る私たちは、京都大学原子炉実験所・小出裕章(助教)が時間を取ってくれるというので会いに行った。

 小出に会いに行った理由は、小出が優秀な原子力学者(研究キーワードは原子力安全、放射能汚染、放射線計測、 確率論的安全評価、 事故解析など)である他に、彼が率直に事態を説明してくれる数少ない専門家だという点だ。原子力に関係する学者・研究者は数多い。しかし一部の原子力産業や電力業界御用学者(といっても彼らが学術界の支配的潮流だが)は除いたとしても、率直に私たち市民に口を開いてくれる専門家は驚くほど数少ない。

 誤解を恐れずに云うならば、間違えても構わない。専門家は今こそ口を開くべきだ。全ての事象に正しい回答が出せる一人のスーパーマンなどは存在しない。多くの専門家が口を開いて自由に議論し、お互いに批判しあってこそ、正しい回答に達することが出来る。東京電力福島第1原子力発電所事故は、まかり間違えば日本列島の機能と私たちの生活の場を半分奪ってしまう危機に発展しかねない。専門家が口を開かなければいつ開くというのか。誰のための科学でなんのための研究か。

 今から65年以上も前、最初の原爆がまさに完成しようというその時、1945年6月11日マンハッタン計画の科学的研究と開発の中枢を担ったグループの一つであるシカゴ大学の冶金工学研究所の科学者たちは「原爆の使用はやめるべきだ」という点を骨子とする報告書を時の陸軍長官ヘンリー・スティムソンあてに送った。いわゆる「フランク・レポート」である。
(「フランク・レポート」<http://www.inaco.co.jp/isaac/shiryo/flanc_report.htm>を参照の事)

 その冒頭に次のような一節がある。

続きは『<参考資料>福島原発事故:「最悪の事態を避けるため全力をあげる時」小出裕章インタビュー』から

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