『スイス、原発計画を当面凍結 「国民の健康が最優先」』 via asahi.com

 【ジュネーブ=前川浩之】東日本大震災で深刻な原発事故が相次いでいることを受け、スイス政府は14日、国内の3カ所で承認していた原発の改修・建設計画を当面凍結すると発表した。ロイタルド・エネルギー担当相は声明で「原発の安全性と国民の健康が最優先だと考えた」としている。

 凍結するのは、同国北部ベズナウ発電所と西部ミュールベルグ発電所での原子炉の改修計画と、同国中部ゴスゲン発電所での原子炉の新設計画。専門家による安全性の再確認をし、必要ならば震災などに備える安全基準を改正する。ただ、完全な計画中止ではない。スイスはほとんど地震がなく、国民の不安感を和らげるのが狙いとみられる。

 スイスには1969~84年にかけて造られた原発が5基あり、国内電力の4割をまかなっている。政府は、これらの原発を2020年までに順次廃炉にしつつ、原子炉を刷新する計画をたてていた。13年にも国民投票で最終決定するとしていたが、国民の脱原発志向が強まれば、こうした計画全体が見直される可能性もある。

スイス、原発計画を当面凍結 「国民の健康が最優先」

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